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2021年3月12日

新政酒造 No.6X-type純米生原酒2019

3月5日(金)、秋田県新政酒造さんの
No.6X-type純米生原酒2019を晩酌で飲みました。

新政酒造さんは、嘉永五年(1852年)創業。
創業者は、初代 佐藤卯兵衛(さとう うへえ)。
その名から「うへえの酒」と地元で親しまれておりました。
その後、明治政府が施策の大綱とした「新政厚徳」(しんせいこうとく)
「新政」(あらまさ)という名称を戴くようになりました。
意味は「厚き徳をもって新しい政(まつりごと)をなす」という意味です。
 時代はくだり大正期。四代佐藤佐吉は、経営的に成功を収めた後、
息子である卯三郎(うさぶろう)を、醸造を学ぶことにおいては
最高峰であった「大阪高等工業学 校」(現・大阪大学工学部)へ
と進学させました。当時は、兵庫の灘が最高の銘醸地です。
この酒のメッカにほど近い大阪の「大阪高等工業高校」には、
全国の酒造関係者、あるいは大蔵省・国税庁の
技師の卵などが集っておりました。
 後に五代目卯兵衛となる、佐藤卯三郎は大学在籍時から
その片鱗を見せました。ニッカウヰスキーの創業者である
竹鶴政孝氏が同窓生であり、同校には「西の竹鶴、東の卯兵衛」
という学業成績の優秀さを讃える言葉があったとのことです。
 卯三郎は帰郷するや、自ら醸造指揮者として家業に従事。
自らも酒質向上を目指して研究に奮励努力しまし た。
より優れた酒を醸さんとする艱難辛苦の果て、五代目卯兵衛は、
ついに六号酵母(きょうかい6号=新政酵母)を
自らの酒に現出させることに成功することになるのです。

蔵として次のような方針を掲げています。
●秋田県産米を生酛純米造りにより
六号酵母によって醸します。
------ 当蔵は地域性を尊ぶために、
秋田県で栽培された米のみを用いて醸造いたします。
酒母には、天然の乳酸菌を活用する伝統製法
「生酛」のみを採用しています。
また、培養された酵母を使用する際は、
当蔵で昭和5年(1930年)に採取された
「きょうかい6号」(六号酵母)のみを用いております。
●ラベル記載義務のない添加物も
用いることはありません。
------ 酒税法上、あらゆる酒類において、
安全醸造のため用いられる添加物については
ラベル記載義務を免れています。
代表的なものは、速醸酒母や補酸に用いられる
「醸造用酸類」、あるいは「除酸剤」、
麹の代替として使われる「酵素剤」、
発酵助剤である「無機塩類」・「ビタミン類」などです。
当蔵では、醸造における純粋性を尊ぶために、
これらの添加物を酒に使用いたしません。
●四合瓶(720ml)を主体として
販売しています。
------ 日本酒は酸化を防いで保管される必要があります
(例えばワインでは「亜硫酸塩」をはじめとした
酸化防止剤が使われますが、日本酒では用いることはできません)。
日本酒の生酒や吟醸酒など、フレッシュさや繊細さが
魅力である酒については、特に酸化に気を使う必要があります。
一般的に、こうしたいわゆる「冷酒」向きのお酒は、
開栓前後にかかわりなく冷蔵庫で保管し、
開栓後はすみやかに飲みきることをおすすめします。
このため当蔵は酒質管理の観点から
ほとんどの酒を四合瓶で提供しています。
●特定名称は「純米酒」です。
------ 一般的に日本酒の純米区分における特的名称酒は、
主に精米歩合によって「純米酒」・「特別純米酒」
・「純米吟醸酒」・「純米大吟醸酒」という
4つの区分に分けられます。
しかしながら精米歩合のみが酒の価値を
決めるものではないことから、当蔵はいかなる
精米歩合であろうとも、すべて「純米酒」
という表記に統一しております。
*なお「陽乃鳥(ひのとり)」は既成の酒(純米酒)を
用いて醸造する「貴醸酒」というジャンルの酒です。
こちらは特定名称酒にはあてはまりませんので、
表記はしておりません。
No.6X-type純米生原酒2019

No.6 ナンバーシックス
新政の唯一の定番生酒。
6号酵母の魅力をダイレクトに表現することを
目的に醸造されるラインが
「No.6(ナンバーシックス)」である。
本来、日本酒の生酒は冬から春の気温が
低い時期のみ出荷される。
無殺菌で酵素も失活されていない日本酒の生酒は、
味わいが変わりやすいからである。
しかし「No.6」は、蔵内でのマイナス5度以下の
貯蔵管理体制、そして厳選された銘酒専門店のみで
販売することで、鮮度の高い生酒を通年で
お届けすることを可能にしている。
*「No.6」の取り扱いについて
日本酒の生酒は生鮮食品です。「No.6」は
出荷月から3ヶ月以内、できれば購入して
すぐに飲み切りください。
また開封前後に関わらず必ず常時冷蔵保管してください。
生酒は一般的性質として長期保管には向いておりません。
*「No.6」の原料米について
「No.6」シリーズは、単一米にこだわる「colors」とは違い、
農家毎による米そのものの出来を重視するため、
原料米の品種は必ずしも一定していません。
このため、かならず酒造好適米を用いておりますが、
特定の原料米名の表記はあえて行っておりません。

No.6X-type純米生原酒2019
小売価格:¥3056税込-/720mℓ
原料米:酒造好適米
精米歩合:40%
アルコール分:14度(原酒)
仕込容器:温度制御タンク
精米歩合:40%
フルーティーな香りと酸味が特徴的なX-type。
ほんのりとした旨味甘みを感じるが
程良い発泡感とスッキリした後味で
和食の食中酒としても最適です。


スッキリした後味のお酒が好きなら、
ポチっとして頂けるとありがたいです。
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